人知れず起きた一つの戦い
最終更新：ID:nbsg67Vgug 2016年10月31日(月) 22:45:12履歴
ゴォォォォォォォォ！！！
どこかの荒野、そこにはブースターの音を大きく鳴らし、高速で駆け抜ける一つの青い影があった。
大きさは約3M、青と白を基本とした装甲を纏い、両肩には大型のハッチが装着されており
そして頭部には角が生えたそれは、どこかカブトムシを彷彿とさせる見た目をしている。
自身の命令コードを持ったものからの命令でとある場所を目指していた。
「箱舟計画」の要である船の一つ「AHIRU」が停泊している港。
そこでは現在希望者とそれを見送る人たちが集まっており、それを好機と見たとある神が
監視をするとは言ったが襲うなとは言われてないという屁理屈で独断で動かしたのだ。
目的地まで残り十数�辧⊆�身にインプットされた地図と現在地を確認し、さらに速度を出そうと
ブースターを吹かせたその時
「おっと、こっから先は通行止めだぜ？ブルーゴースト」
《！！》
突如、空中から声がかかり、空から銃弾の雨が降り注がれる。
ブースターを止め、その動きを停止させると同時に目の前に三つの影が降り立つ。
そのうちの一人、鍔広の帽子を被りニヒルな笑みを浮かべたカウボーイ染みた男の手には
ステークが取り付けられた大型の銃剣があることから先ほどの攻撃はこの男がやったものだ。
そして上空を確認すると鳥型の魔獣に乗った不審者のような男がこちらを見下ろしている。
恐らく、奴らはあそこから飛び降りてきたのだろう。
「やれやれ…チケットのためとはいえ防衛依頼を受けた時はどうなるかと思ったが…」
「まさか、こいつが出てくるとはな。」
帽子の男がこちらの事を知っているかの言動で独り言を言う。しかし、メモリーにはこの男と
相対した記録はないため気にすることはない。
「相手が何だろうと関係ない！あいつの出立を邪魔するものは打倒すのみ！」
「同感だ。しかし…中機兵が相手となると少しばかり不利だな。奴らに痛覚はないから効きづらい」
「ミコーん！けどあなたは腹パンで装甲を貫通させることができるんですからましじゃないですかヤッダー！」
「…まったく、相変わらずのメンタルで頼もしい限りだぜ、お前ら。」
相対しながらも言葉を交わす四人組、言葉を交わしながらも油断せず、こちらの動きを見逃さずにいる
だが、魔獣使いの男が言った通り敵が何であろうと関係はない。
自身の目的を果たすためにただ障害は撃ち貫くのみ。
「…OK、カブトロボ。やる気満々のようで重畳だ。だから…最後の役者を呼んでおっぱじめようぜ」
こちらの意思を感じ取ったのか、帽子の男はそういって左の親指と中指を合わせた後に
「コール・ゲシュペンスト！」
その指を鳴らし、声を上げると男の後方に自身と同じ黒の装甲に覆われた中機兵が
亡霊を思わせるかのように転移してこの場に現れた。
「…あいつが遺した設計図から作られたお前に、あの子が乗った船を沈めさせるわけにはいかねぇ。」
「本来なら動きを止めて連れ帰るか破壊するかしたいところではあるが…」
「今回は依頼が優先だ。ここでおまえを足止めさせてもらうぞ。」
笑みを消し、こちらに鋭い眼光をぶつける男。その言葉を合図にブースターを点火させ
相手に突撃を開始する！
「さぁお前ら！俺たちの娘の門出だ！ネバーランド・ファミリー流の祝砲を上げるとしようぜ！」
「「「おう！！」」」《！！！》
そうして、誰にも知られず箱舟を守る戦いが始まった。
（…18年前、あいつが作っていた機兵の設計図は三つ）
（あの事件の際「黒」は娘とともに俺に託され、他の二つの所在はわからなくなったが）
（「青」が創造神の元で中機兵として猛威を振るっているところを見るに、巡り巡って）
（奴らの元に流れ着いたか、設計図を奪ったやつがそこに所属していると考えていいだろう。）
（…だが、最後の一つ「赤」の行方だけが一切わかっておらず、噂も）
（「青」の事しか聞いたことがねぇ。……「黒」「青」が作られてる現状、）
（「赤」だけが作られてないとは考えにくいんだが…いったい、どこにいやがる？）
ところ変わって、「AHIRU」が停泊している港。船の甲板にマフラーを付けた水色の髪の少女が
船を見守る人々の姿を見下ろしていた。しかし、探している者が見つからなかったのか
寂しさと諦めの感情を目に宿し、ため息をつくと中へと入って行く。
その姿を、地上からは目視が難しい上空から見つめる一つの影。
赤と白を基本とした装甲を纏い、悪魔のような翼を広げた中機兵は
少女が中に入って行ったのを確認すると、踵を返しどこかへ姿を消したのだった
どこかの荒野、そこにはブースターの音を大きく鳴らし、高速で駆け抜ける一つの青い影があった。
大きさは約3M、青と白を基本とした装甲を纏い、両肩には大型のハッチが装着されており
そして頭部には角が生えたそれは、どこかカブトムシを彷彿とさせる見た目をしている。
自身の命令コードを持ったものからの命令でとある場所を目指していた。
「箱舟計画」の要である船の一つ「AHIRU」が停泊している港。
そこでは現在希望者とそれを見送る人たちが集まっており、それを好機と見たとある神が
監視をするとは言ったが襲うなとは言われてないという屁理屈で独断で動かしたのだ。
目的地まで残り十数�辧⊆�身にインプットされた地図と現在地を確認し、さらに速度を出そうと
ブースターを吹かせたその時
「おっと、こっから先は通行止めだぜ？ブルーゴースト」
《！！》
突如、空中から声がかかり、空から銃弾の雨が降り注がれる。
ブースターを止め、その動きを停止させると同時に目の前に三つの影が降り立つ。
そのうちの一人、鍔広の帽子を被りニヒルな笑みを浮かべたカウボーイ染みた男の手には
ステークが取り付けられた大型の銃剣があることから先ほどの攻撃はこの男がやったものだ。
そして上空を確認すると鳥型の魔獣に乗った不審者のような男がこちらを見下ろしている。
恐らく、奴らはあそこから飛び降りてきたのだろう。
「やれやれ…チケットのためとはいえ防衛依頼を受けた時はどうなるかと思ったが…」
「まさか、こいつが出てくるとはな。」
帽子の男がこちらの事を知っているかの言動で独り言を言う。しかし、メモリーにはこの男と
相対した記録はないため気にすることはない。
「相手が何だろうと関係ない！あいつの出立を邪魔するものは打倒すのみ！」
「同感だ。しかし…中機兵が相手となると少しばかり不利だな。奴らに痛覚はないから効きづらい」
「ミコーん！けどあなたは腹パンで装甲を貫通させることができるんですからましじゃないですかヤッダー！」
「…まったく、相変わらずのメンタルで頼もしい限りだぜ、お前ら。」
相対しながらも言葉を交わす四人組、言葉を交わしながらも油断せず、こちらの動きを見逃さずにいる
だが、魔獣使いの男が言った通り敵が何であろうと関係はない。
自身の目的を果たすためにただ障害は撃ち貫くのみ。
「…OK、カブトロボ。やる気満々のようで重畳だ。だから…最後の役者を呼んでおっぱじめようぜ」
こちらの意思を感じ取ったのか、帽子の男はそういって左の親指と中指を合わせた後に
「コール・ゲシュペンスト！」
その指を鳴らし、声を上げると男の後方に自身と同じ黒の装甲に覆われた中機兵が
亡霊を思わせるかのように転移してこの場に現れた。
「…あいつが遺した設計図から作られたお前に、あの子が乗った船を沈めさせるわけにはいかねぇ。」
「本来なら動きを止めて連れ帰るか破壊するかしたいところではあるが…」
「今回は依頼が優先だ。ここでおまえを足止めさせてもらうぞ。」
笑みを消し、こちらに鋭い眼光をぶつける男。その言葉を合図にブースターを点火させ
相手に突撃を開始する！
「さぁお前ら！俺たちの娘の門出だ！ネバーランド・ファミリー流の祝砲を上げるとしようぜ！」
「「「おう！！」」」《！！！》
そうして、誰にも知られず箱舟を守る戦いが始まった。
（…18年前、あいつが作っていた機兵の設計図は三つ）
（あの事件の際「黒」は娘とともに俺に託され、他の二つの所在はわからなくなったが）
（「青」が創造神の元で中機兵として猛威を振るっているところを見るに、巡り巡って）
（奴らの元に流れ着いたか、設計図を奪ったやつがそこに所属していると考えていいだろう。）
（…だが、最後の一つ「赤」の行方だけが一切わかっておらず、噂も）
（「青」の事しか聞いたことがねぇ。……「黒」「青」が作られてる現状、）
（「赤」だけが作られてないとは考えにくいんだが…いったい、どこにいやがる？）
ところ変わって、「AHIRU」が停泊している港。船の甲板にマフラーを付けた水色の髪の少女が
船を見守る人々の姿を見下ろしていた。しかし、探している者が見つからなかったのか
寂しさと諦めの感情を目に宿し、ため息をつくと中へと入って行く。
その姿を、地上からは目視が難しい上空から見つめる一つの影。
赤と白を基本とした装甲を纏い、悪魔のような翼を広げた中機兵は
少女が中に入って行ったのを確認すると、踵を返しどこかへ姿を消したのだった
このページへのコメント
ロボットっていいよね
作成お疲れ様でした
作成お疲れ様でした！
赤に青、それに黒……この機械兵はいったい……？