【R-18】シュテルとシュルクは遭難した島で貴方たちと生活するようです【安価・あんこ】

島歴１年１月２日
　初依頼
　省エネ解除
　宴会
　精霊訪問
の四本仕立て。

　前日に聞かれていたメンバーのやりたい事が合計２０を超える程度集まったらしい。この要望を基にこれからの行動を決定する。
だが、私達は遭難中だ。ある程度やっておかなければならないことがある。その為にシュルクは飲み水の確保を上げた。これにはシュテルも同意した。
実際に水程この場で重要なものは珍しいだろう。飲み水がなければ脱水症状で死に至るだろうし、食料の殺菌や風呂にも使える。殺菌といえば火である。
つまりこの場で言えるのは飲み水と火の確保が先決であると言ったところだろう。よって、四つの行動案（依頼）が決定された。
火を起こせる道具の製作、水場探し、スライムの世話、海底探索である。私は器用だから火を起こせる道具の製作と海底探索に参加した。
その結果火を起こす道具は無事作成できたが、海底探索については失敗したと言ってもいいだろう。この行動案の中で一つ事前に事を知らない者には不可解に思えるものが有る。
それは海底探査である。確認も兼ねてその理由を記しておく、この海域には『大量の量産ダイス』が落ちている可能性があると言うものだ。その数は１００や２００ではなく
１万個程であるらしい。これは１年ほど前の物であるが、個人ダイスを失った私達には朗報である。仮に見つけたとするならこの場にいる者達全員が省エネモードから解放されるのだ。
さて、火を起こし道具の製作中に起こった出来事を記しておく。道具は制作したもののそれは原始的な代物であって力自慢でもなければ火を起こすのには苦労するであろうものだ。
本来ならばもっと楽に火が起こせる道具を作る予定だったのだが、枝が折れてな…。ぽきぽきと…、参加者全員…。そうして最後に偶然出来上がったのがあの原始的な火起こし機だ。
次に、海底探査の結果を記述する。量産型ダイスの箱が発見されたようだ。発見者は九尾葛葉・安楽博士・フェリスである。この成果として私達の省エネモードが解除された。
他の依頼の結果を報告する。水場探しでは大きめの川を発見した。これは今後生活水、水浴び、釣りスポットとして利用されるだろう。そしてスライムの世話もまた無事成功、しかし少しばかり味が落ちた気がする。
この後に様々の施設を造営した。私専用の工房は作れなかったものの個人個人に個室が与えられた。他にも頑丈な柵やスライム牧場などが作られ、この拠点も大分立派になった。

　私は省エネモードが解かれた為にこれまでできなかった魔術の行使に踏み切った。単純な工房というよりは魔術炉が出来上がり、これを利用すれば本来ならば複雑な機材を用意しなければできないことが
ある程度可能になった。しかし、勘違いをしてはならない点がある。これはいわば魔力による装置であるから魔力がなくては動かない。そして現状での魔力供給は貧弱と言わなければならないと言う事だ。その為はっきりと大掛かりで多大なエネルギーを消費する者は作れないと言える。例えばビル、巨大な鉄骨などである。単に巨大なものはそれだけで多大な労力を必要とすると言う事だ。だが、材料さえそろえば小さな硝子や酒程度なら作成可能だ。　
そうして私は２種酒とワイングラスを作ったのだ。また、私達は盛大に宴会を行った。私は自作のスピリタス、蜂蜜酒、ワイングラスを用意し振舞った。他の人も肉や野菜にスープを用意して皆で食べた。ここで驚きの事実がいくらか発覚した。
つまり、スピリタスの様な濃度の高い酒でもごくごくと飲んで酔う事さえしない人種が多数存在していたという事だ。何故急性アルコール中毒にならないのだ…？彼らの肝臓は鋼鉄か何かなのだろうか？

　その後水辺（つまりは川の辺り）を探索し、未知の魚を手に入れ喋る鰐に出合った。その鰐が言うにはこの島の水は水神様という者から水を貰った精霊様と呼ばれている男が流しているものらしい。
それを聞いた我々はその者に会いに行こうと考えた。その結果シュテル・シュケル・ディロス・ラッドの四名が会に行った。その結果として水産資源の自由使用を許可された。喜ばしい事だ。
その序にディロスさんは疲労と引き換えに知識を、ラッドさんは一日一回だけ短時間の間真の姿に戻れるようになったらしい。
そうして我々は幾らか立派になった拠点に戻り、夜を過ごした。私はペンギンに泳ぎ方を伝えた後久しぶりに竜となりドワーフやお祭り男に同族と話した。内容はここには記さない。しかし、楽しかったと感想だけを記述しておく。