ナタ「箱舟に乗れ?やだよめんどくさい。」
そういいながら差し出された菓子を食べる。その一方で俺を呼び出したとある財団の会長を務める老人
      • 傭兵団が壊滅したあと俺ら生き残りが世話になっている相手だ---は大きなため息を吐いた。
老人「そういうでない。コレは正式な依頼じゃ。」
ナタ「だとしてもいやだよあんな変な船乗るの。なんだAHIRU号って。どういう設計したらあんなダサい船になんの?というか動くのあれ?」
老人「そこは突っ込んだらアカンじゃろう。いや、変な船だけれども。」
ハア・・・と大きなため息を吐いた老人は顔上げ、真剣なまなざしをこちらに向けてくる。
老人「・・・箱舟計画。コロニー長達の間で決定された人類を行き残させるための奇策。希望者を募り新天地へ逃がすことで創造神に全滅させられるのを防ぐための計画・・・ということになっとる。おまえには搭乗者の護衛とコレの調査を頼みたい。」
ナタ「いや・・・それぐらいは知ってるけど・・・護衛と「調査」?いったいなんでそんなことを?」
老人「理由は2つ。AHIRU号の責任者が「言峰」であるということ。」
ナタ「・・・あの腹黒神父か。自分とこのコロニー民を洗脳してるって噂の。」
老人「そう、奴のことだから必ずこの船にはなにか「秘密」がある!そしてこの船は人類にとって最後の「希望」でもある!!
やすやすと奴の思惑で危機にさらすわけにはいかんのだ!!」(バン!!と強くテーブルを叩く。)
なーるほど、それで「護衛と調査」か。確かに筋は通っている。だがそれなら普通のエージェント送ればいいはず。・・・って理由は2つ?

ナタ「・・・もう一つは?」
老人「・・・この計画の発案者が「コンボイ」だというこt」
ナタ「帰ります。」
老人「待てええエエエエエエエエエエエ!!」
畜生にげきれなかった!!相変わらず歳の割りに身体能力たけえなこのクソ爺!?だがここで引くわけにはイカン!!

ナタ「馬鹿じゃねえの!?よりにもよってあいつの考えた作戦かよ!!絶対碌な目にあわないよな!?100%何かしらトラブッて沈むじゃん!!」
老人「い、いや。確かにコンボイはなんとなく不安はあるが優秀な男だ・・・そうそう何度もトラブルを引き寄せは・・・」
ナタ「ふざけんなジジイ!!あいつが絡んだ作戦が成功したことあると思ってんのか!?というかアンタの孫や隠し子にでも頼めよ!?
あいつ等も俺と同じぐらいの実力はあるだろうが!!」
老人「馬鹿もん!!かわいい家族を死刑場に送るなんぞできるか!!」
ナタ「とうとう本心出しやがったなくそ爺!?」
老人「ええい!!聞き分けのない奴め!!そこまで言うならばこっちにも考えがある!!」
なんだ?追加報酬か?それとも仕事まわさないとか言って干上がらせる気か?だがどんなこといわれようと俺は脅しには屈しな

老人「ーーーーナイチンゲール君に連絡して彼女と一緒に世界中をまわってもらう。」
ナタ「喜んで引き受けさせてもらいます。」
アカン。アイツの相手はアカン。敵の攻撃とか怪我で死ぬことなくてもストレスで胃腸と毛根が死ぬ。
というかなんでこのジジイはアイツ利用できんの?あんた隠し子がばれた時、会いに行くのしぶってあいつにフルボッコにされて
トラウマになったはずだよね?

・・・こうしておれは厄ネタとトラブルの気配しかしない箱舟に乗ることになったのだった・・・




ナタ「・・・ところで船のチケット確保できてんの?」
老人「ああ、ワシの分があまっとる。本当はワシ自身も乗るはずだったのだが全コロニー長から『アンタがのったら100%船事故るからダメ』と断られてしまってな・・・」
ナタ「人生で10度以上乗り物に乗ってる時に襲撃や事故にあってりゃ当たり前の反応だよジジイ。」

このページへのコメント

コンボイへの熱い信頼感・・・。

作成お疲れ様でした!

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Posted by 安藤竜 2016年09月24日(土) 08:11:51 返信

作成お疲れ様でした
ナイチンゲールさんそこまで怖いでしょうか?

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Posted by ゾディー 2016年09月24日(土) 02:31:15 返信

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