【R-18】シュテルとシュルクは遭難した島で貴方たちと生活するようです【安価・あんこ】 - とある家出少女の自分語り
我(わたし)の幼少時の記憶は、魔力が強い獣人の母と4人程のメイドが住み込みで働いている森林に囲まれたそこそこ大きな屋敷で暮らしている記憶。



父は人で、母が言うにはお仕事が忙しくて、なかなか来れないという話だった。それでも、時折、やって来て、母と一緒に散歩したり、わたしの歌を聞いて笑顔で褒めてくれていた。
わたしもその父の笑顔が好きで褒めてもらえるよう頑張った。それで結果が出るたびに、父は褒めてくれました。
その時間が永久に続けば、良いと今でも思います。



きっかけは母が亡くなったことでしょうかね。
母が亡くなった後、父の許に行き、難関の全寮制中学に入学しました。
そこで普通の友人たちに囲まれて、楽しい学園生活を送り、中学2年生になったある日、父に呼ばれたので会いに行きました。
そこで、父からわたしの婚約相手が決まったことと中学卒業後にはその相手とともに暮らすようにという話でした。


『父様、ふざけないでください!』

「既に決まったことだ。」

『わたしの人生です。わたしが決めます。』

「家のためだから我慢してくれ」

『っツ!』



こんなやりとりがあって、家を飛び出しました。
後で聞いた話だと、学校自体は休学扱いになってました。
持ち出したお金もかなりあって、1年ほど世界を旅して回りました。
どうして方舟に乗ったかですか?
旅してる途中で、父の部下に捕まったんですよ。


『何なんですか!?』(拘束されている)

コツコツコツ…「久しぶりだな。バカ娘。今の世界が終わりかけの状況でも旅するのをやめていないとは(ため息)」

『別に我(わたし)の勝手です。今更、何の用ですか!』

「何の用か。これを見ろ(方舟のチケットを御劔に見せる)。お前のチケットを確保したので、お前を方舟に乗せるために仕事の合間に来たんだ。」

『そんなもの要りません!』

「そういうわけにはいかん。お前たちとっととそのバカ娘を方舟に放り込んでおけ。(気絶させるよう指示)」

『こっのクソ親父ー(叫んで気絶)』


気が付けば、出航後の方舟の中でしたね。
わざわざ、あの時にやってくるのがわからないんですよ。父の会社の避難の仕事とか考えたら時間なんてないはずなのに。
もし、会えたら、少しだけ話をしてみたいですね。